軍艦島 30号棟崩壊

軍艦島は世界遺産となってから、一般の見学者も遊歩道に上陸出来るようになりましたが崩壊は確実に進んでいます。
尚、維持の予算が莫大となる為に島の全体が世界遺産ではなく、レンガ造りの建物のみ該当する明治産業遺産となります。
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特にここ数年は、いつ崩壊してもおかしくないと言われてきた日本最古の鉄筋コンクリート構造アパートである30号棟に、遂に大きな崩落が確認されました。
完全に崩壊した状況ではないものの、そうなるのが間近となりそうです。

2023年4月時点での30号棟を含めた、軍艦島の様子を過去の画像を混えて比較していきます。

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【30号棟】

遊歩道からも外観を確認出来る30号棟は大正時代のアパートで、1974年の閉山に近くなると短期間のアルバイト労働者用の宿舎として利用されていました。
中央付近の縦方向に大きな崩落の跡が確認されます。
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【端島小中学校】

当時の学校備品や教材といった残留物も多く残された学校も、最上階は崩壊しているのが分かります。
閉山間近まで増改築が行なわれました。

現在

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1974年の閉山に伴う、各世帯の退去は船での引越しとなるので家電製品などの大物は置いて行かざるを得なかった状況でした。
それにより暫く振りに何かの機会に島に戻れば、以前住んでいた部屋に入るなり帰ってきたという気分が更に高まるものでした。

ある時、この端島小中学校に入ってみた元住人の方が古ぼけたノートが落ちているのを見つけたので、開いてみると同級生の子のノートでした。
島から帰った後に、その子の引越した先の家を訪問してノートを届けたそうです。
その子は既に亡くなっていましたが、ノートを見つけたのは命日だったという話しがあります。


過去

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閉山間近のカラー画像
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【端島病院】

現在

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病院内部
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【65号棟】

この巨大な高層アパートは何十年にも渡り閉山間近まで増築を繰り返し、最も新しく増築された部分は水洗トイレとなりました。また屋上には後に保育所が増築され、滑り台やブランコなどの遊具も備えた屋上庭園もあり、地下には理美容室が完備されていました。

現在

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65号棟の公園跡地
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過去

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閉山間近のカラー画像
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閉山間近のカラー画像
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【端島銀座の購買会】

売店の他にパチンコ店やスナック、近くには映画館もありました。
新鮮な野菜などは行商人により、持ち込まれて販売されていました。

現在

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過去

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